株式会社小川環境研究所

製品一覧

活性汚泥処理法は好気性微生物を利用した最も汎用的な廃水処理法です。
処理の主体が多様な微生物であるがゆえに、様々な廃水に対応できる利点がある反面、原因-処置-結果の因果関係の把握は極めて難しいです。
廃水は微生物の働きで確かに浄化されるが、曝気槽の中で今どんな状況で処理が行われているのか
定量的にはほとんど判っていないで運転されているのが実状です。
好気性微生物の活動状態は、酸素の消費速度に現れます。酸素の消費速度は、きちんと制御された環境でDO(溶存酸素濃度)を測定することで計算でき、このことにより活性汚泥の挙動を相当程度定量化できます。弊社の製品群は、これを具現化したものです。

ティーエスアナライザー(TSanalyzer)《TSA5型》

現場用 活性汚泥自動管理解析装置

特許3082034、3301427、3301428(他申請中)

TSA5型はTSanalyzerの最新機種です。
TSA5型は、活性汚泥の曝気槽に設置して活性汚泥混合液や原水をサンプリングし、測定を行う測定部と、管制室に設置し測定データを解析する制御部で構成されます。
測定部は、汚泥のMLSSや沈降性などを測定するSV測定部、汚泥の活性などを測定するTSchecker部から構成され、汚泥の活性やBODts・分解性や汚泥の沈降性など、従来測定できなかった項目を定量的にトレンドとして把握できます。これらをトレンドとして運転管理することで、従来とは明確に差のある運転管理が可能になります。

ティーエスチェッカー《TSC》

実験室用 活性汚泥解析測定器

特許3301427他

TScheckerは活性汚泥の日々の運転管理に必要なデータの測定解析する実験室用の機器です。活性汚泥のBOD分解力(活性)、原水等廃液のBODや分解速度、簡易毒性テスト等が極めて簡単な操作で2時間程度の短時間で測定でき、また測定結果から、処理水のBODや処理水BOD予測計算など解析計算を行え、活性汚泥の状態を定量的に管理することができるようになります。

2連培養テスト機《AS2》

実験室用 活性汚泥培養テスト機

特許3082034、3301427、3301428(他申請中)

AS2は活性汚泥を実験室レベルで培養テストする機器です。全く同じ培養装置を2つ装備し、1つを比較対照に、1つを条件変更して連続培養し、比較テストを行います。操作は付属PCからいろいろな運転条件に設定可能で、処理方式もそれぞれ独立に連続式と回分式の2方式でテスト可能です。培養結果の評価をTScheckerを使うと、従来にない活性汚泥テストが可能です。

処理水BOD測定機《TSbod》

活性汚泥の処理水BODの連続測定機

活性汚泥の処理水BODを適格に管理することは、排水規制上また運転管理上、極めて重要なことです。

通常BODは測定に時間がかかるので、処理水のCODやTOCを測定し、BODとの相関関係から処理水BODを推測しますが、活性汚泥の原水の性状によっては、処理水のCODやTOCが大きい場合があり、これに原水変動などが重なると、通常のCODやTOCの変動に紛れて、相関関係から処理水BODを推定することが非常に困難になります。

処理水BOD連続測定機は、曝気槽から処理済みの活性汚泥混合液をサンプリングして、TSチェッカーと同様の操作で活性汚泥混合液の酸素消費量から、処理水BODを測定し結果をトレンドグラフに表示します。測定はサンプリングから測定結果まで120~180分を1サイクルとして、1日に10回程度、自動でサンプリング→測定結果を繰り返します。

他に類のない測定機なので、実験室レベルでの確認→フィールドテスト機で確認、を行って、性能を納得していただいてから本格導入のステップを踏みます。