活性測定サービス
活性汚泥の運転管理で最も重要なのは汚泥の健全性(活性)です。汚泥の活性は、原水条件や運転条件などで、ときに大きく変動します。MLSSやDOや処理水水質などから、間接的に汚泥の健全性を判断・管理しているケースが多いですが、原水変動が大きいと解析は難しく、より直接的に汚泥の活性を把握することが望まれます。
定期的に汚泥と原水と(処理水)を送っていただき、弊社のTSチェッカーなどの測定装置で、貴社に代わり汚泥の活性などを測定し、結果をトレンドグラフで表示するとともに、測定結果から読み取れる事項を短評して、フィードバック
活性管理は、以下のような場合に、特に有用性が発揮されます。
1)原水の負荷変動や基質変動が大きい活性汚泥の運転管理。
2)定修など長期の停止→稼働再開に伴う、スムーズな立ち上げを目的とする運転管理。
3)新規排水処理や大きな条件変更を行うときの、活性汚泥の状態変化の追跡
測定項目
基準液TypeFの分解速度(汚泥の活性)
原水の分解速度と分解量、および分解速度解析と処理シミュレーション
基準液TypeGの分解速度(硝化活性)
付帯測定
汚泥のpH、電導度、MLSS、SV30、顕微鏡写真、原水のpH、電導度、COD
(またはTOC)、処理水のpH、電導度、COD(またはTOC)
測定結果
測定結果は、エクセルファイル形式で、原則として、試料が弊社に10時までに到着の場合当日中、
10時以降の場合翌日に、電子メールで報告(数日後、製本して郵送)
活性汚泥テスト
弊社の活性汚泥に関する豊富な経験と、TSchecker、4連培養テスト機などの機器を使って、種々の活性汚泥処理のテストを受託します。
以下は主なテストテーマです(テスト実績数 100余)。
1)既存の活性汚泥に新規排水が混入する場合の、処理に与える影響評価テスト
2)活性汚泥の処理不安定の要因解析テスト
3)特定要因(栄養塩、pH、硝化など)の既存活性汚泥への作用テスト
4)活性汚泥のBOD処理能力アップテスト 、CODの除去率アップテスト
5)高N含有原水の活性汚泥の処理テスト
事前に御社と協議して、テスト方法の詳細(どのようなテストを行うか、テスト期間、分析項目・頻度など)を合意してから、正式な受注になります。
(正式な受注前の相談は無料です)
SD法による汚泥減容化テスト
SD法とは、複数の曝気槽を直列する構造の活性汚泥で、原水が供給される第1槽目の曝気槽を若干の酸素不足状態(必要酸素量の90%程度供給)で曝気することにより、余剰汚泥の発生量を抑制する汚泥減容化法です。
第1槽目を若干酸素不足にすることにより、第1槽目がもっぱら細菌処理槽になり、後段の曝気槽での増殖した細菌類をMLSS構成微生物が捕食する食物連鎖となること、および、酸素不足により微生物が通常の酸素呼吸状態から汚泥増殖量が小さい硝酸呼吸状態にかわること、の相乗効果により余剰汚泥の発生量が低下します。下水基質の活性汚泥では、実験室レベルで50%~70%の余剰汚泥削減効果が得られています。(硝酸呼吸状態に変わることで、窒素除去率も大幅にアップします)
御社の活性汚泥で、どの程度の余剰汚泥削減効果(と窒素除去効果)が得られるか、実験室レベルでのテストができます。
ご相談ください。
以下はテスト実績数100以上の主なテストテーマです。
テスト機
4連培養テスト機、極低DO制御比較テスト機、ジャーテスター(凝集テスト機)、TSチェッカー、担体TSチェッカー
分析
BOD、COD、TOC、DO、pH、EC、ORP、MLSS、MLVSS、顕微鏡(max800倍)
T-N、NH4-N、NO2-N、NO3-N、T-P など
可能テスト内容
諸処理方式(連続処理、回分処理、嫌気・好気処理など)での比較テスト
処理条件
通常処理条件の他、以下の特殊条件での比較テスト
極低DO(DO≒0.2mg/l)でのBOD・脱窒同時処理比較テスト
負荷変動応答比較テスト
凝集処理テスト
機器の写真
4連培養テスト機
極低DO制御比較テスト機
ジャーテスター(凝集テスト機)
TSチェッカー
2連培養テスト機
担体TSチェッカー
サポート
弊社製品のお知らせやソフトのアップデートをダウンロードできます。
活性汚泥テストや依頼測定・テスト中の進捗状況やデータをWeb状から閲覧できます。