実験室用 活性汚泥解析測定器
TScheckerは活性汚泥の日々の運転管理に必要なデータの測定解析する実験室用の機器です。
活性汚泥のBOD分解力(活性)、原水等廃液のBODや分解速度、簡易毒性テスト、処理水BOD等が極めて簡単な操作でしかも30分から3時間程度の短時間で測定でき、活性汚泥の状態を定量的に管理することができるようになります。
TScheckerで以下の事が可能になります。
1)活性汚泥の活性を評価でき、活性汚泥の健康状態を定量的に管理できる。
2)原水の分解速度やBODを測定でき、原水BODの負荷状態や分解性の管理ができる。
3)今現在の活性汚泥処理水BODの評価ができる。
4)数日後の活性汚泥処理水BODの予測ができる。
5)硝化活性を評価でき、硝化によるBOD(N-BOD)と有機物によるBOD(C-BOD)を評価できる。
6)各種廃液の活性汚泥による分解性や活性汚泥に対する毒性を簡易評価できる。
TScheckerはパソコンと測定装置から構成され、測定はPCにより自動操作されるので、誰でも容易に操作でき、上記のような高度の結果を出力できます。

活性汚泥用TSchecker
大手化学メーカー数十社に納入実績済みです。
無料評価実施中 | 貴社の活性汚泥と廃水を送って戴ければ、貴社の汚泥で貴社の廃水を測定し、評価データを返送します。 |
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テスト機貸し出し中 | TScheckerテスト機の無料貸し出し(出張操作説明の実費交通費+人件費(1名)は必要) 実施中、実際に現場で試すことができます。 |
TScheckerで測定する直接的に測定するBODは、微生物が汚濁物を体内栄養物として取り込む際の酸素消費量と酸素消費速度です。
JISのBOD5とは異なります。TScheckerの測定/解析法については以下を御覧ください。
標準テストでのDO変化の典型例
STEP1 | 活性汚泥の混合液をBOD≒0まで曝気して曝気による酸素供給速度と汚泥による酸素消費速度がバランスする DO値=DOhfを取得する。同時に混合液のBODtsを測定 |
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STEP2-1 | DOhfから曝気を停止し、DO下降曲線から汚泥の内生呼吸による酸素消費速度(ASact)を測定する。 |
STEP2-2 | DO0から曝気を再開し、DO上昇曲線から、本測定計算の基礎となる曝気の強さKLa(物質移動係数)の値を取得する。 |
STEP3 | 試料廃液を添加し、BOD成分の分解による酸素消費速度にしたがって変化するDO変化曲線を測定する。 DO変化曲線とDOhfで囲まれた面積SとKLaから試料廃液のBODts値、DOhf値とDO変化曲線からBOD成分の分解速度を計算。 |
◎各Stepはコンピュータが予め設定した判断設定値により自動的に計算判断し切り替える。
「測定」中のコンピューター画面の出力例
「測定」中のコンピューター画面の出力例
例えば、稼働中の活性汚泥の曝気槽の出口から活性汚泥混合液を採取し、TScheckerにチャージし、基準液とそのときの原水を測定すると、 混合液のBODts(≒処理水BOD)と汚泥の活性と原水のBODtsと分解速度を測定することができ、活性汚泥の運転状態が定量的に把握できる。
廃液の活性汚泥に与える影響を簡易評価する実測図
TScheckerによる測定は繰り返し精度が非常に高いので、下図のように試料廃液を繰り返し添加し、分解速度の変化を測定することで、廃液の活性汚泥に与える影響(毒性評価:分解速度が低下すれば阻害性あり)を簡易評価でき、新規廃水を活性汚泥で処理できるかなどを判断できる。
分解速度解析例
「分解速度解析」の「拡張解析」の原水BOD5の計算例です。原水測定のBODtsと内生呼吸による酸素消費速度(ASact)と原水の曝気槽の平均滞留時間から、原水の公定法のBOD5が計算できます。
「分解速度解析」の「拡張解析」の原水BOD5の計算例
例えば、稼働中の活性汚泥の曝気槽の出口から活性汚泥混合液を採取し、TScheckerにチャージし、基準液とそのときの原水を測定すると、 混合液のBODts(≒処理水BOD)と汚泥の活性と原水のBODtsと分解速度を測定することができ、活性汚泥の運転状態が定量的に把握できる。
「分解速度解析」の「拡張解析」の処理水BODの計算例
「分解速度解析」の「拡張解析」の処理水BODの計算例です。原水のBODtsと分解速度データから、この原水を活性汚泥で処理した場合、どの程度の処理水BODになるかをシミュレーションします。
活性汚泥混合液の曝気によるDO変化から処理水BODの測定例
稼働中の活性汚泥の曝気槽の出口から活性汚泥混合液を採取し、TScheckerで測定することにより、公定法の処理水BODに近い値を測定計算。